楽々成功談&くらくら(^^;)失敗談 |
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教材集の作成では,たくさん,たくさん悩みました。 研究の過程で,これはよかったということ,逆に失敗だったなと思うことをここに示します。 でも,何が”正解”なのか,まだわからないことがたくさんあります。今後,より”正解”に近いものがみつかれば,その都度修正してどんどんよいものにしていきたいと思っています。 |
「福祉」を専門に学習する高校生をモデルに起用した介護実習教材 |
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介護実習に関する動画コンテンツは既にできあがっているものもあります。しかし,既存のコンテンツはプロの技。あまりにも完璧すぎて,動作もなめらかに進むため,生徒にとっては重要なポイントがわかりにくいという欠点があります。また,プロの技の映像は自分たちとは別世界のものと感じてしまい,同じようにやってみよう!という気持ちの高まりに欠けるように思います。 そこで,「福祉」を専門に学んでいる高校生の介護動作を動画クリップにしました。日頃,「福祉」の指導している先生からは,生徒にわかりにくい動作のポイントを教えてもらい,動画の中に説明文を入れたり,スロー再生の動画を加えたりしたので,誰にでもわかりやすいコンテンツに仕上がりました。 見本を示した生徒にとっても,改めて自分の動作を見つめ直すことになり,たいへんよかったと思います。 |
複数の教育用画像提供サイトを利用して作成した「調理実習」教材見た目はきれいに仕上がったのですが,これには肝心の生徒がつまずきやすい場面の動画がありません野菜の切り方,だしの取り方など)。 そこで,教育用画像素材集おかやまの動画クリップ,自作動画クリップをプラスすることにより,わかりやすい調理実習教材を作成することができました。 |
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「被服材料実験」「調理科学実験」コンテンツ |
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「被服材料実験,調理科学実験の多くは,発展的な学習内容となるため,なかなか授業の中で実施する時間をとることができません。また,実施の時間がなんとかとれても,詳しく手順を説明する時間をとることは困難な状況です。 そこで,教員が実験を行ったり,大学での実験をお願いしたりして,ビデオ撮影ましたが・・・実験映像はプロには及ばないというのが実感です。 実験の技術ももちろんですが,撮影技術が未熟なため,ねらったポイントがなかなかうまく表現できませんでした。 現在,この分野で公開されている画像素材集がないので,自作はやむをえない状況でした。しかし,小学校の理科・社会科を中心に,学校教育放送番組のクリップ集が次々と公開されています。専門機関による高校家庭科向けのクリップ集も制作されることを切望します。
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「教材コンテンツ集」と「リンク集」の合体とメニュー画面の工夫 |
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教材コンテンツが多くなると,必要とするものにたどりつけるよう,メニューを工夫する必要が出てきます。 まず,カテゴリーごとに分類しましたが,さらにその中でどのような順番に並べる検討し,学習指導要領の順にという方向になりました。 また,授業に役立つリンク集は,別のページで公開していたのですが,授業にそのまま使えるという視点で精選して一体化させました。 さらに,自作教材コンテンツについては,ページを開く前にイメージがわかるように,メニューに小さなイメージ画像をつけてわかりやすくしました。 |
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動画クリップのフォーマット次に,できるだけファイルサイズが小さくてきれいなものをという視点で比較し,リアルメディア形式を採用することにしました。 しかし,実際に使用者が,これまであまりパソコンを使ったことがないという層に広がっていくと,リアルプレーヤーのインストールがネックとなってきました。ダウンロードサイトではよほど気をつけないと有料プレーヤーの試用版の方にたどり着いてしまうからです。また,無料プレーヤーがインストールできても,ポップアップ広告が出てくることがあるのも気になります。さらに2004年11月に発売された,比較的使いやすく低価格の動画編集ソフトが,リアルメディア形式の読み込み・書き出しに対応していなかったため,やむをえず途中でウィンドウズメディア形式に切り替えました(しかし,これは,Macでの再生に問題があるのですが・・・)。 ファイルサイズについては,現在の通信環境を考えて,数MB程度に収まるようにしていますが,将来はもっと高速回線で,きれいな画像を送受信できるようになるのではないかと思います(教材としては,ぜひそうなることを期待します)。その時に備えて映像をどのような形で保存しておくかも気になりますが,一番負担が少ないのは,DV(デジタルビデオテープ)に書き戻しておく方法,次がDVDメディアに保存しておく方法かなと思います。でも,高画質データが必要になった時点でコンテンツ自体の見直しも必要となるかもしれないし,周辺の技術も進歩していると思われるので,手間はかかりますが再度作成するのがよいかもしれません。 これからどんどん発展していく分野なので,何を採用すべきか常に悩んでいるのが現状で,利用者にとってはメディア形式が混在していて使いにくい点をお詫びいたします。 |
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